ジビエ料理

ジビエとは?



「ジビエ(gibier)」はフランス語で、狩猟による野生鳥獣肉の食肉を意味しています。 ヨーロッパでは貴族の伝統料理として、古くから発展してきた食文化で、ノーベル賞受賞者の晩餐会において、メインディッシュにシカ肉が振る舞われることも有名です。 日本でも古くから狩猟肉を食べる文化があり、肉食を禁忌としていた江戸時代にも、植物の名前を隠語として使用し、「決して肉ではない」として食べていたということです。 ジビエ料理界では、動物の尊い生命を奪う代わりに肉から内臓、骨、血液に至るまで、全ての部位を余すことなく料理に使い、生命に感謝を捧げようという精神が持たれています。

ジビエは低カロリーで栄養満点

野生の鳥獣は運動量が多く、自然のものを摂取して育つため、食用に育てられた肉よりも低カロリー高たんぱくで栄養価が高い食材です。 特に秋は、野生の動物は冬に備えて体に栄養を蓄えるため、肉質の状態も良く、ジビエ料理の旬の季節となります。

野生の動物を捕獲していいの?

農林水産省の報告によると、農村地域の鳥獣による農作物の被害は、令和元年度で約158億円にも上るとされています。 鳥獣被害は、営農意欲の減退や離農の増加、希少動物の食害、森林の消失等による土壌流出など、農作物の被害額だけではなく 様々な深刻な影響を及ぼしていると言われています。 そこで、被害防止のために捕獲された鳥獣を地域資源としてとらえ、ジビエとして有効に活用する前向きな取り組みが全国的に広がっており、 農林水産省でも推進されています。

ジビエっておいしいの?

一般的にジビエには、「クセが強い」「臭みがありそう」というイメージがあるようですが、 これは、捕獲から解体までの処理時間や技術、凍結方法や解凍方法などが影響しています。 また、動物は何を食べているかによって肉の味や臭みが変わっていくと言われており、自然の多いときがわ町で育った 鳥獣は臭みも少なく、栄養も豊富です。 里味では、狩猟免許を持つ店主が25年の猟師経験と技術で、臭みのないジビエ料理を提供しています。 鹿や猪を使ったジビエカレーは、ジビエを初めて召し上がる方にも食べやすく、おすすめのメニューです。